Diva~見失った瞬間から~
1時間くらいたったかな。
私の座る椅子の回りには、
私の真っ黒な髪の毛が沢山落ちている。
《シャキシャキ》
髪を切る音が耳元でなっている。
「お待たせ致しました。」
どうやら、終わったらしい。
私は閉じていた目を開けた。
「前を少し長め、
とおっしゃっていたので、
このような出来上がりですが
いかがですか?」
目の前の鏡には、
自分が想像していた通りの
髪型の自分が映っていた。
「あ、良い感じです。
ありがとうございました。」
「良かった。
ではお会計の方はこちらへ…。」
レジまで行き、会計を済ませた。
《カランカラン》
「ありがとうございましたー。」