Diva~見失った瞬間から~

「……もしもし。」


『奏乃ぉーー!

メール返してよぉ( TДT)!!』

耳元で凄い大きな声が響く。


「届いてから1分も経ってないよ…。」


『奏乃なら

10秒で返信できるでしょぅ!?』

え、何その設定。

聞いたこと無いんだけど、おい。


どう考えたって無理でしょ。

読むだけでも10秒で足りるかどうか…。


『碧眞のプレゼントーー(´;ω;`)。』


「分かった分かった。

買い物に付き合うよ。今どこ?」


『奏乃…!えっとね、

今…駅の隣にあるデパート!』


「範囲広っ。どこで待ち合わせ?」


『西側の入口に居る!』


「分かった。今近いからすぐ行くよ。

携帯切るからね?」


『奏乃ーー♪』

私は電話を切った。


「……寒い。」

マフラーを巻き直して、

私は駅の方に向かう。





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