Diva~見失った瞬間から~
指定された待ち合わせ場所に行くと、
私服姿の可愛い優杏が立っていた。
寒いんだから中で待ってれば良いのに。
「優杏。」
「あ!奏乃!」
私に呼ばれた直後、
優杏は視線を私に向ける。
「………?何か今日雰囲気違くない?
あ!髪の毛コートの中に入れたの?」
どうやら
首に巻き付けられているマフラーで
髪を切ったことに気づかないらしい。
「私より、今は碧眞君じゃない?」
「………Σ( ̄□||||!」
優杏って、頭良いよね。
有名な私立高校の制服着てたよね。
「そう!どうしようかなって!」
「とりあえず中に入ろう。寒い。」
「そ、そうだね…。」
相当焦ってるな、今日の優杏。