Diva~見失った瞬間から~

指定された待ち合わせ場所に行くと、

私服姿の可愛い優杏が立っていた。


寒いんだから中で待ってれば良いのに。


「優杏。」


「あ!奏乃!」

私に呼ばれた直後、

優杏は視線を私に向ける。


「………?何か今日雰囲気違くない?

あ!髪の毛コートの中に入れたの?」


どうやら

首に巻き付けられているマフラーで

髪を切ったことに気づかないらしい。


「私より、今は碧眞君じゃない?」


「………Σ( ̄□||||!」

優杏って、頭良いよね。

有名な私立高校の制服着てたよね。


「そう!どうしようかなって!」


「とりあえず中に入ろう。寒い。」


「そ、そうだね…。」

相当焦ってるな、今日の優杏。




< 396 / 500 >

この作品をシェア

pagetop