Diva~見失った瞬間から~
「じゃ、話は終わりな。
気を付けて帰れよー。」
「きりーつ。」
《ガタガタッ》
「さよーならー。」
「「「「「さよーならー。」」」」」
「ん。また明日。」
…………SHRが終わった。
…………来る。
「かぁなのぉぉぉおー\(^o^)/!」
来た。
満面の笑顔をして走ってくるアレが。
マジで勢いハンパない。
私避けなきゃ死亡だよ、コレ。
「うきゃーーーッ!!ヽ( ≧▽≦)ノ」
私は最大限に時鶴を引き付け…。
《サッ》
ギリギリで避ける。
「きゃぁあっ!Σ(×□×;)」
《ゴッツン☆》
「………。」
「………。」
………………どうしようか。
目の前にいる
現役女子高生モデル美少女は
額を襲う激しい痛みに悶えている様子。
大体、時鶴は楽しみな事がある日、
帰りのSHRが終わるとさっきみたいに
私にものすごい勢いで突進してきて、
その勢いを緩めることなく飛び付く。
前はそれを受け止める度に、
なんとも女の子らしさの欠片も無い
奇声を発したモノだ。
避けられるようになった今、
ソレはまぁ…良い思い出(?)である。