Diva~見失った瞬間から~

「じゃ、話は終わりな。

気を付けて帰れよー。」


「きりーつ。」


《ガタガタッ》


「さよーならー。」


「「「「「さよーならー。」」」」」


「ん。また明日。」

…………SHRが終わった。


…………来る。


「かぁなのぉぉぉおー\(^o^)/!」

来た。

満面の笑顔をして走ってくるアレが。


マジで勢いハンパない。

私避けなきゃ死亡だよ、コレ。


「うきゃーーーッ!!ヽ( ≧▽≦)ノ」

私は最大限に時鶴を引き付け…。


《サッ》

ギリギリで避ける。


「きゃぁあっ!Σ(×□×;)」


《ゴッツン☆》


「………。」


「………。」

………………どうしようか。


目の前にいる

現役女子高生モデル美少女は

額を襲う激しい痛みに悶えている様子。


大体、時鶴は楽しみな事がある日、

帰りのSHRが終わるとさっきみたいに

私にものすごい勢いで突進してきて、

その勢いを緩めることなく飛び付く。


前はそれを受け止める度に、

なんとも女の子らしさの欠片も無い

奇声を発したモノだ。


避けられるようになった今、

ソレはまぁ…良い思い出(?)である。




< 40 / 500 >

この作品をシェア

pagetop