Diva~見失った瞬間から~
「―――……っぅぅ…。」
今回はいつも以上に
素晴らしい勢いだったらしい。
ようやくヨロヨロと時鶴は立ち上がる。
まだ額に手を置いて涙目だけど。
「……うぅ~。奏乃…酷い…(T^T)。」
「ごめん。命の危険を感じたから。」
いやマジで。凄く鳥肌立ったって。
「………うぅ…まだ痛い…( ´△`)。」
「まぁまぁ。
蒼空君ん家行くんじゃないの?」
「………!Σ( ̄□ ̄;)行くっ!
早く準備しなきゃっ!奏乃、行こっ!」
………………単純。
ふと、手が外され、
露になった時鶴の額をチラ見。
…あ、良かった。
あんまり酷くは無いらしい。
下手に痣とかになったら…ねぇ。
いくら私でも罪悪感が有るわけで。
それに…蒼空君の反応も怖いし(ーー;)。
「何してんの奏乃っ!早く行くよっ!」
「へ?あぁ、うん。」
時鶴に急かされて、
私達は学校を後にした。
向かうは、蒼空君の家。