Diva~見失った瞬間から~
《ピーンポーン》
時鶴は、インターホンを押した。
……………蒼空君ん家の。
「「………。」」
中からは誰も出てくる様子は無い。
………こうしている間に、
蒼空君が帰って来てしまわないか、
私は内心心臓バクバクだった。
《ピーンポーン》
時鶴は再びインターホンを押す。
「「………。」」
が、やはり誰も出てこない。
「やっぱり居ないか。まぁ良いけどー。」
「(゜ロ゜)!?」
私は驚いた。
いやね、だって…ねぇ。
時鶴は中から
誰も出てこないことを確信すると
自身の鞄の中から鍵を取りだし、
その鍵をドアに差し込んだのだ。
「え?な、何で時鶴が蒼空君ん家の
鍵を持ってるの(゜Д゜≡゜Д゜)?」
まさか時鶴…
蒼空君を愛するあまりついに…。
「え、何?奏乃?その目は何?
確実に怪しい疑問を抱いているよね?」
「………時鶴…。」
「えっ!?ちょっ…ちょっと待とう!!奏乃!!
この鍵はね⁉︎
蒼空君から預かったんだよ?」
そうか…。ついに、盗ん………え。
「蒼空君から預かった…?」