Diva~見失った瞬間から~

「うん。今日ね、

お家デートの約束したのー。

あ、蒼空君がすぐ帰ってきたら困るから

今は天瀬君に時間稼ぎして貰ってる。」

蒼空君、可哀想に…。

きっと今必死で

家に帰ろうとしているだろう。


「さぁさっ!!鍵のお話は終わりぃっ!

早く準備しなきゃっ!急ごう奏乃っ!!」


「え?あぁ、うん。」

時鶴はかなり張り切って

家の中に入っていった。


ズンズンとどんどん奥に行く時鶴。

…………一応、人様の家なんだけど。


「リビングはここかぁっ!」


《ガチャッ!》

もう少し静かに開けなさいっての。


ドアを開けたその先には、

時鶴の予想通り、リビングがあった。


定期的に掃除してるのか、

ホコリ1つ落ちてない。凄く綺麗。


「じゃあ!!準備始めまぁぁすっ!」

…………これからここを散らかすのか。

なんだか…罪悪感が……。


「イェーイッ!!」

時鶴のテンションは何故こんなに高い。

一体どこからこんなハイテンションが

湧いてくるのか…不思議だ。


私が同じくらい(有り得ないが)

ハイテンションになったとして

私の場合は維持出来ず5分で切れるな。

うん。


「奏乃!!サボらないのっ!!」


「はいはい。」

ハイテンションの時鶴に

付いていくのは大変。


準備を終えた頃には

まだパーティーが始まってもいないのに

既にグッタリだった…(; ̄ー ̄A。





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