Diva~見失った瞬間から~
「大体、碧眞はいつも…!」
何でだろ。何で上手くいかないんだろ。
私は、碧眞が好きなだけなのに。
素直になりたいだけなのに。
いつもいつも、ホントに意地っ張り。
素直なんて程遠い。
私、凄く可愛くない。
「…いつも、何だよ?」
「…っ!……いつも…いつも!
私を…馬鹿に…してるじゃん…。」
もう、嫌だ。
プレゼント渡したいのに、
その前にもう泣きそうだよ。
碧眞はいつだって私を馬鹿にするような
言葉を私に投げ掛ける。
でも私はそれも碧眞の言葉だからって、
いちいち反応して、反抗して。
もう会話なんかじゃない。
売り言葉に買い言葉もいいとこだ。
碧眞、何で私と付き合ってるのかな。
「はぁ?
俺がいつお前を馬鹿にしたんだよ。」
「……っ。」
聞くの?私にそれを聞くの?
あなたにとって何とも無い言葉でも、
私にとっては私の心の色を
一瞬で変える言葉になるんだよ。
「………っ…。」
もうやだ。
かろうじて保っていた視界が
一気に歪んだ。