Diva~見失った瞬間から~
…が、今日は少しいつもと違いました。
昼休みのこと。
「奏乃のお陰で数学3割は取れた!」
「3割………(ーー;)。」
奏乃と話をしながらお弁当を…。
「いただきまー…。」
「牧原時鶴さん、居ますか。」
…食べない。
……………やっぱり今日も来た。
お弁当を食べる前に、
決まって誰かがあたしを呼び出しする。
大抵男子が。
あたし…ぶっちゃけ人見知りだから
あんまり呼び出しとか…
されたくないんだよね。
「じゃあ…奏乃、行ってくるね。」
「うん。いってらっしゃい。」
奏乃に見送られて、
あたしは教室を出た。
……あれ?教室を出た所に居たのは、
男の子ではなく、3人組の女の子。
「牧原先輩。
ちょっと付き合ってくれますか。」
先輩?後輩なのこの子達。
上履きの色からすると…1年生かな。
「うん。いいよ。」
1年生があたしに一体何の用なのかな?
話の内容が全く予想出来ないあたしは、
大人しくその3人組に付いていった。