Diva~見失った瞬間から~
「ここで良くない?」
「誰も来ないよー。」
「そう?じゃあここで良いわ。」
連れてこられたのは校舎裏?
見渡す限り生徒も先生も誰も居ない。
何でこんな所?
「で、先輩。
何で呼び出されたのか分かりますか?」
3人の内の1人があたしに聞いてきた。
何でって…言われてもねぇ。
「ううん。分からない。」
分かるはず無いよねぇ。
「……(怒)。あんたねぇ、今自分が
置かれてる状況考えなさいよ!」
うわぁっ!
急に敬語外れた!?どうしたの!?
「えーっと…
ごめんなさい、分からない…。」
「「「はぁっ!?」」」
うわ、ハモった。
「あんた馬鹿なの!?ハタから見たら
完璧にリンチでしょうが!」
「え!リンチなの⁉︎」
「寧ろそれ以外に何があんのよ(`□´)!」
あたしの質問に受け答えする女の子は
怒っているのか顔が真っ赤だ。
「あんた調子乗ってんじゃないわよ!」
「ひゃっ!」
突然、あたしは肩を思いっきり
ドンと推された。
校舎を背中に感じる。あたしは今、
校舎に寄り掛かっている状態だ。