Diva~見失った瞬間から~

わたしのいる

ねんちゅうぐみのきょうしつは、

いまわたししかいなかった。


みんな、そとであそんでるのかぁ。

……さくらちゃん、

わたしおいてけぼりだ。


あ、ちがかった!さくらちゃんは

かえでくんをよびにいってるんだった!


あー!どうしよう!


「かのん?」


「わぁっ!」

び、びっくりした!


きょうしつのドアをみたら、

いつのまにかかえでくんがたってた。


「か、かえでくんっ!」


「ん?そうだけど…。

かのん、ぼくにはなしがあるのか?」

は、はなし!?


「って、さくらがいってたんだけど。」

さくらちゃん!

よぶってしかいってなかったのに!


「えっと、かのん。しずかだけど…

ぼくとはなしをするんじゃないのか?」


「あ、うん!えっと…。」

どうすればいいの!?


せなかのうしろにかくしてるチョコを

わたしはギュッてにぎった。


えぇい、いっちゃえ!


「わ、わたしね!

かえでくんのこと、だいすきなの!」



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