Diva~見失った瞬間から~

「ねぇ、かのん。

ぼくがすきってことはさ、

ぼくのおよめさんになってくれるの?」

お、およめさん?


「け、けっこん?」

のこと、だよね?


「そう。ぼくとけっこんしてくれるの?」


「…………する!」


「じゃあ、

かのんはぼくのおよめさんだね。」

かえでくんは、ニッコリわらった。

う、うれしいよぉ!


わたし、かえでくんのおよめさん!

かえでくんとけっこんしちゃった!


「でもねかのん。

ぼくたち、まだけっこんできないよ。」


「え?ど、どうして?」

やっぱり、

わたしのことすきじゃないの?


「おとなにならなきゃできないんだよ。

だから、

おとなになったらけっこんしよう?」


「……おとな?」

おとなって、どれくらいかな。

おかあさんくらい?


「こんどは、ぼくがかのんに

プロポーズするからさ。ね?」


「ぷろぽーず…?」

えっと、なんだろ、それ。


「プロポーズ、まだしらないんだね。

じゃあかのん。ぼくとやくそくして?」


「やくそく?」

かえでくんと、やくそく?




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