Diva~見失った瞬間から~
「きりーつ。」
《ガタガタッ》
「さよーならー。」
「「「「「さよーならー。」」」」」
「おー。気を付けて帰れよー。」
担任の少し抜けた声が響き、その直後、
クラスメイトは自身の鞄を持って
次々とドアの方へ流れていった。
…………1日、終わっちゃいました。
何で今日はこんなに短く感じるの…。
いっつもあんなに長いのにぃー( ´△`)。
「歌音!」
「え、あ。桜。」
ひょこっと私の目の前に現れた桜。
「決めた?お兄ちゃんへのサプライズ!」
「さ、サプライズ…?」
え、そんな洒落た事を
私はしなきゃいけないの!?
「えぇー!!今日7校時もあったのに、
まだ考え付いてないのぉ!?」
「…………(ーー;)。」
今日、7校時だったんだ…。
「どうしよう…桜ぁ…。」
楓に嫌われちゃう…(泣)。
《ガラッ》
桜に泣き付く寸前、ドアがまた開いた。