Diva~見失った瞬間から~
《キーンコーンカーンコーン》
いつの間にかチャイムは
4時間目の終わりを告げていた。
授業って短いと思う。
ホントに50分もやってるの?
昼休みとなり、時鶴はお弁当を片手に
私の席に真っ先に向かってくる。
「奏乃!お弁当食べよ♪」
「うん。」
お弁当は、大抵
私の席で喋りながら2人で食べる。
……まぁ、
時鶴は途中で何度か抜けるけどね。
「牧原さん、居る?」
ホラ来た。
「うわぁ。また来た…。
ごめん奏乃。ちょっと行ってくるね?」
「うん。」
大抵、時鶴は昼休み呼び出される。
それも、男子から。
先輩、後輩、同級生と。学年関係なく。
…あ、帰ってきた。
「奏乃。ごめんね。お弁当食べよ!」
「うん。」