Diva~見失った瞬間から~

別に天瀬さんに会うのは構わない。

ぶっちゃけどうでもいいし(←酷い)。


"歌"を聴きたくないの。

"歌を歌う天瀬さん"に会いたくないの。

それだけ。


「てゆうか、今日は蒼空君が主役。

ホラ、時鶴。盛り上げなさいよ。」

私は、サラッとこの話題を終わらせた。


もう、この話はしなくていい。

そう思ったから。


「え、ちょっ奏乃、

それかなりの無茶ぶり…。」


「え、なになに。

時鶴、俺のために何かしてくれんの?」


「えぇ!?Σ( ̄ロ ̄lll)あ、いや…。」


「時鶴。早くアレやったら?」


「アレッ!?アレって何!?奏乃!?」

知らない。適当に言ってみただけ。


「え、時鶴。何してくれんの?」


「え、あぅっ…(;´д`)。よ、よぉしっ!

牧原時鶴、16歳!今日1日、蒼空君の

言うこと何でもきいちゃいますっ!」

え、時鶴…。それはなんか違くないか?


と、私は思ったのだが。


「おぉ。」

と驚いてんだか

驚いてないんだか分からない

反応の天瀬さん。


「え、時鶴。それマジで?」

と明らかに嬉しそうな表情を浮かべる

今日の主役、蒼空君。


………どっちも違和感感じないのか。





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