Diva~見失った瞬間から~
《カシャン》
突如、ずっとケーキを頬張っていた
天瀬さんが手を止め、
お皿をテーブルの上に置いた。
フォークも、一緒に。
「っΣ( ̄ロ ̄lll)!!!!??」
わたしはかなり驚いた。
さっきまで
ケーキをモグモグと食べていた
天瀬さんが突然立ち上がったのだ。
「アレ、どうしたの、天瀬君?」
時鶴が間を置くこと無く、
天瀬さんに問い掛けた。
蒼空君も天瀬さんの行動に
疑問を抱いている様で
綺麗な顔を天瀬君に向けていた。
「俺、帰る。」