Diva~見失った瞬間から~
「あ!ねぇ、奏乃!」
「ん?どうした?」
時鶴が何かを思い出した様子。
時鶴って急に色々思い出すんだよなぁ。
「あたし…なんかスカウトされたの!!」
「………………え?」
スカウト?
スカウト…って…。
「この間ね…スーツ着たお姉さんが
モデルに興味無い?って聞いてきて!」
あ、モデルか…。
確かに、納得の出来る話だ。
時鶴だったらそこら辺のモデルより
絶対に売れると思う。
「………でね、そのぉ……。」
「……………………………何。」
「や、やってみて良いかなっ!?」
「…ソレ、何で私に聞く?」
時鶴は可愛い。それに優しい。
でも、頭が少し残念な部分がある(汗)。
まぁ蒼空君は、
そんな時鶴が好きなんだろうけどね。
「だ、だって…その…。
蒼空君に言えないんだもん…。」
ちょちょちょ…待て待て。
「待って。蒼空君に言ってないの?」
「え……、うん…。」
何で。