Diva~見失った瞬間から~
「……え、じゃあ何?
天瀬君の方から名前で呼べと?」
「………そうだけど。」
「………。」
「………?」
え、何この沈黙。
「………奏乃、今週の土曜、暇?」
「……え?」
何だ急に。
「一応、暇かな。」
とゆうか週末は基本的に暇な私。
課題と予習を終えてしまうと
何もすることがないのだ。
一時期、バイトをしようかと考えたけど
バイトをする程お金に困ってないし、
バイトをしてまで欲しい物も無いのだ。
「じゃあさ、
あたしと一緒にお出掛けしよっ!」
「お出掛けぇ?」
お出掛けって…どこに。
「うんっ!!土曜日ね、蒼空君の
サッカー部の練習試合があるのっ!
一緒に行こうよ!!」
「練習試合?」
何でまた…私関係無くないか?
しかも行ったとして、
またイチャラブしてる時鶴と蒼空君を
見なきゃいけないじゃん…(汗)。
「………時鶴、モデルの仕事は?」
時鶴の事だ。
うっかり忘れているに違いない…と、
願う。
「あっ!!大丈夫大丈夫っ!!
あたし読モだから
そんなに忙しくないしっ!!」
時鶴って読者モデルだったのかーっ!!
………………。