Diva~見失った瞬間から~
「カナ?」
私って、時鶴に(無理矢理)連れられて
蒼空君の試合を見に来たんだよね?
…………何故に、葉月君?
「あ、今日は天瀬君も居るんだねっ!」
葉月君に呼び掛けられながら、
私が困惑している中、
さっきまで蒼空君と一緒に居た時鶴が
一緒に葉月君に話しかけてきた。
今日"は"?
「あぁ、今日は予定が空いたから。」
その時鶴の言葉に答える葉月君。
だから何だよ、今日"は"って。
私は時鶴をジッと見つめる。
「ん?奏乃どうしたの?」
どうしたの?じゃないから。
何故に葉月君がここに居るんですか。
てか、何か時鶴、企んでません?
顔(表情)がメチャクチャ怪しい。
ニヤニヤしてるぞ、おい。
「つか、何でカナがここに?」
「え?」
え、何で私が聞かれる側?
しかも葉月君からって…。
「………えっ…と…?」
何て答えれば…ってゆうか普通に…。
「奏乃はね、あたしが
蒼空君を応援しようって誘ったの!!」
時鶴はニコニコと葉月君に答えた。
「なぁなぁ、タメなの?」
………チャラ君、うるさい。