Diva~見失った瞬間から~

「…へぇ。じゃあカナ、

今日はずっと暇?」

葉月君が私に聞いてきた。


今日?

とゆうか、基本的に

課題を早く済ませてしまう私は

休日はいつも暇である。


「……えっと、うん。暇。」

……………何故だろう。

隣から心底嫌な視線を感じるのは。


隣では、時鶴がずっとニヤニヤ。

可愛らしい顔が台無しになるくらい。


「なぁなぁ、タメ?タメなのかよー!?」

チャラ君は未だに年齢を聞いてくる。

いい加減諦めたらどうなんだ。


「じゃあ、この試合の後、

ちょっと俺に付き合ってくんない?」


「…………。」

………え(゜д゜)。


…………………?

………………………………?


「カナ?聞いてる?」


「え、私?」

私に言ってたの??


「カナ以外に誰が居るんだよ。」

ふわり。

葉月君はそんな音が聞こえる様に

優しく、綺麗に笑った。


…………わ、笑った…。

葉月君の様な極上の顔で、

そんなに優しく笑うと、流石の私でも

心臓の動きは速くなるモノだ。


………てゆうか、やっぱ顔、綺麗すぎ。


「…カナ?」


「え。はい。」


「で、良いの?」

ん( -_・)?


「…………え、あいや、え?あ、はい。」

何のことかをしっかり理解しない内に

私は返事をした。


それも、「はい。」と。

葉月君の瞳は、何故か目が離せないほど

澄んでいて、綺麗で。

「うん。」と言わせる

何かが在ると思った。


「よし。分かった。」


「おおいっ!

タメなのかよぉっ( TДT)!?」


「ナオ。うっさい。」

葉月君は

チャラ君(ナオと言うらしいが)の方を

向くと、

今度はそのチャラ君と話始めた。


…………?


《ガシッ》

ゲッ( ̄△ ̄lll)。

嫌な予感。





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