Diva~見失った瞬間から~
表情を変えられるのは、
私も例外ではなくて。
葉月君の驚く程の上手さに
私の目は奪われた。
ボールが、葉月君に付いていってる…
そう私には見える程のテクニックに。
「…………格好いい…。」
顔とかじゃなくて。
ただ、
純粋にボールを操っている葉月君が
格好いいと、思った。
《ピーーーーーッ!!》
試合終了の笛が鳴り響く。
私はその音でハッと
現実に引き戻される。
結果は、葉月君達の高校の勝利。
チームの皆はとてもキラキラしていた。
皆、笑顔で。輝いて見えた。
私とは…正反対に思えた。