Diva~見失った瞬間から~
「………。」
思わず見惚れてしまう。
「…ん?あぁ、頭イヤか?悪い。」
さっき同様、呆然としていたら、
葉月君は私の頭から手を離した。
「……え、イヤ。別にイヤな訳じゃ…。」
って、何で焦ってんだろ、私。
「お。」
「えっ。」
突然葉月君が立ち止まるものだから、
私も反射的に立ち止まった。
「着いた。」
目的地に、着いたらしい。
「…………?ここって…。」
私は、驚きを隠せなかった。
「ん?あぁ、仕事場?」
…………スタジオだったから。