君への小さな想いを掲げて *my first love*
机にある宿題プリントに視線をおとす。
しかし、丁度まる2番が空白だった。
「えっと…」
ごにょごにょと口ごもっていると、心配そうに彩がこちらを振り向いた。
わからないのと、飴がまだ口に残っているので私はただ黙るだけだ。
「…高野瀬、その答えウだよ」
困って困って困った末にうつむくと、隣から小さく声が聞こえた。
顔をあげ、隣を見るとクラスメイトの矢杉くんがプリントに書き込まれたウという字を中指で指していた。
ありがとうという余裕もなく、飴を舌の下に隠し、口を開く。
「ウ…です」
「書いてあるんならもっと早く答えなさい。もう。正解だからいいけど。」
ヨコちゃんは少し呆れたようにため息をついて解説をし始めた。
私は残った飴を歯で噛んであっという間に飲み込んだ。
「矢杉くん…ありがと」
「あーうん。いーよこんくらい。」
「あの、何かお礼に奢らせてもらってもいいかな」
「え?別にいいって。」
「私が良くないから!矢杉くん放課後空いてる!?」
「え?あ、まぁ…。」
しかし、丁度まる2番が空白だった。
「えっと…」
ごにょごにょと口ごもっていると、心配そうに彩がこちらを振り向いた。
わからないのと、飴がまだ口に残っているので私はただ黙るだけだ。
「…高野瀬、その答えウだよ」
困って困って困った末にうつむくと、隣から小さく声が聞こえた。
顔をあげ、隣を見るとクラスメイトの矢杉くんがプリントに書き込まれたウという字を中指で指していた。
ありがとうという余裕もなく、飴を舌の下に隠し、口を開く。
「ウ…です」
「書いてあるんならもっと早く答えなさい。もう。正解だからいいけど。」
ヨコちゃんは少し呆れたようにため息をついて解説をし始めた。
私は残った飴を歯で噛んであっという間に飲み込んだ。
「矢杉くん…ありがと」
「あーうん。いーよこんくらい。」
「あの、何かお礼に奢らせてもらってもいいかな」
「え?別にいいって。」
「私が良くないから!矢杉くん放課後空いてる!?」
「え?あ、まぁ…。」