君への小さな想いを掲げて *my first love*
「だって本当のことじゃんね?光と宮野さん、チビッちゃいからお似合いすぎる。」

「え!?何言ってるの、矢杉くん!」

優くんの言葉に慌てる宮野さん。
わかりやすいことに顔はトマトのように真っ赤。

…宮野さん、好きなんだろうな、戸部山くんのこと。

一方の戸部山くんは「は?」と眉を寄せて優くんを睨むものの、ほんのり頬が赤く染まっていたのは気のせいじゃない。

「牛乳飲めよ、チビカップル!」

「おい、宮野とは付き合ってねぇーの。」

「そ、そうだよ、矢杉くん」

「照れんな照れんな。」

優くんは二人の頭をぽんぽんとなでると、私に視線を移した。

「希凛?何ぼーってしてんの」

「あ、や…仲、いいなって。私入るすきが全くないから、さ。」

急に話しかけられて私は焦って口をゴモゴモと動かした。

優くんはそんな私を見て失笑。

「当たり前だっつの。光はこれでも俺ベッタリだし。宮野さんも光にベッタリだし」

「おい、殺されてぇのか優」

「ホントのことだし?」






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