君への小さな想いを掲げて *my first love*
「うーん…。考えときます」

「考える必要さえないかと思うけど」

「じゃあ私は固定観念貫きます」

「貫くって…。まぁ、いっか」

そういって呆れたように笑った戸部山くんの顔が、とても優しい顔で私は顔から湯気がでるんじゃないかと思うほど顔が熱くなった。

…そういえば、私達普通に会話、出来てる。
戸部山くんと仲良くなれてる。

それに、何より戸部山くんさっきから笑ってる。

そんなことを考えると胸がきゅんっとした。
これが、恋愛小説とかでいう胸きゅんってヤツなのかな。

「そーいや、高野瀬さんって優と仲良いよな」

「ユウ?…あ、優くんね」

「お似合いすぎて、2人が来たときビックリした。」

「え?あ、あぁ…」

きゅんっとしていた心が一気に冷める。
…お似合いって。

「高野瀬さん、優みたいなタイプ、似合って」

「戸部山くんは好きなタイプなんなの?」

すこしムカムカして、思わず戸部山くんの言葉を遮って自分でも驚いてしまう質問をしてしまった。

戸部山くんも驚いたらしくて、チラッと私の顔を見る。
…しまった。
これ、完全にドン引きされたかもしれない。








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