君への小さな想いを掲げて *my first love*
姉貴…?

「だって、親しみやすいからさ?あ、失礼しました!戸部山光の姉、戸部山マウです。蝶々が舞うっていう舞ね。珍しいでしょ?マイってよまないのよねー」


「あ、えと、高野瀬希凛です!!」


「この子が希凛ちゃんなんだ!?」


「えっ?」


驚く舞さんに、私も驚く。
この子が、って私の事知ってたみたいな言い方。
「こーくんたらね、高野瀬希凛とか変わった名前の人と知り合ったとかいって」


「ちげえだろ、ストーカー!!」


「ストーカー?私はたまたまあの場所にいただけよ。人聞き悪いこと言うんじゃないの。」


「戸部山くんとはじめてあった日、舞さんいたんですか!?」


「あ、うん。たまたま後ろ姿見えてさ。あ、こーくんだ!!って思ったら女の子隣にいるし。会話聞いてたら高野瀬希凛ちゃんだとか言ってたし。」


「完全ストーカーだよな。」

白けた視線で舞さんをみる戸部山くん。


ストーカー…ね。


否定できなくもないけど。

「親父、どこ?」


「あ、父さんなら休憩に屋上でタバコ吸ってたよ」


「サンキュ。じゃ」






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