君への小さな想いを掲げて *my first love*
「あ、こーくん、お父さんいた?」
「ああ。…あ、姉貴、レントゲン頼んでいいか?」
しばらくして、戸部山くんが階段を降り終えると前から舞さんが歩いてきた。
「え?希凛ちゃん、どこか痛いの?」
「痛いっていうか…。不良に喧嘩売ったのでこてんぱんにされちゃって…」
「え!?道理で顔に痣があるのね。私、用意しにいくからこーくん、連れてきて。」
舞さんは慌てて走り去っていく。
「はぁ…。ほんっとギャーギャーうるせぇ」
「え、うるさかった!?ごめ」
「ちがうよ、高野瀬さんじゃなくて、姉貴。」
ああ。
なるほど。
って納得しちゃ駄目だ、私。
「あ、寒くない?」
エレベーターの前に来て、戸部山くんが私をチラリ見た。
「全然!」
「トリハダ、たってますけど」
「え?あ、いや…」
「高野瀬さん、嘘つくの下手。」
そう言って戸部山くんは今までで一番の笑顔を見せた。
私の胸は熱くなるばかり。
「ああ。…あ、姉貴、レントゲン頼んでいいか?」
しばらくして、戸部山くんが階段を降り終えると前から舞さんが歩いてきた。
「え?希凛ちゃん、どこか痛いの?」
「痛いっていうか…。不良に喧嘩売ったのでこてんぱんにされちゃって…」
「え!?道理で顔に痣があるのね。私、用意しにいくからこーくん、連れてきて。」
舞さんは慌てて走り去っていく。
「はぁ…。ほんっとギャーギャーうるせぇ」
「え、うるさかった!?ごめ」
「ちがうよ、高野瀬さんじゃなくて、姉貴。」
ああ。
なるほど。
って納得しちゃ駄目だ、私。
「あ、寒くない?」
エレベーターの前に来て、戸部山くんが私をチラリ見た。
「全然!」
「トリハダ、たってますけど」
「え?あ、いや…」
「高野瀬さん、嘘つくの下手。」
そう言って戸部山くんは今までで一番の笑顔を見せた。
私の胸は熱くなるばかり。