君への小さな想いを掲げて *my first love*
「ふぅー…」
ベッドにダイブして、いままで溜めていた息を全部吐き出す。
なんだか、1日大変だった。
諦めると言った途端に優くんの告白、そしてクラスパニック、いや、学校パニックだった。
毛布にくるまり、携帯を眺める。
すると、メール着信音が響いた。
相手は、パニックの源、優くん。
『ごめん。急すぎて戸惑ったよな。』
それはなんのことかすぐにわかる。
告白。
戸惑っている。
それも優くんの予想を遥かに超えて。
…まだ光くんのことも解決していないのに。
『うん。びっくりした』
それ以外に返せる返事がなかった。
まさか、優くんが、あの優くんが、私を好きだったとは。
『返事は…いいや。もう決まってるよね。ごめん』
しばらくしてそんなメールがきた。
返事…。
優くんは多分断ると予想しているらしい。
…別に優くんがきらいな訳じゃない。
てゆうか好きだ。普通に。友達として。
でも、光くんの事もあるし、第一優くんを恋愛対象にはしていなかった。