君への小さな想いを掲げて *my first love*
エスカレーターで上へ上がる。
2階は旅行に行く客や、逆に観光に来た客で溢れ返っていた。
「確か光は…あっ!あいつだ!」
優くんが私と日和ちゃんの手を引きながら、前へ進んでいく。
胸が高鳴る。
何日も顔を合わせなかった、光くんに会える。
人ごみをぬけると、ある椅子に黒髪の黒いヘッドホンをつけた見慣れた人物がそこにいた。
「光!」
優くんが叫ぶと、光くんは目を見開いて、こちらを見た。
そしてヘッドホンを外して立ち上がる。
「な…何で…。夜の便だって…」
「戸部山くん馬鹿だよ。舞さんがおしゃべりだってことしってるでしょ」
日和ちゃんが光くんを見て悲しそうに笑う。
光くんは、誰にも見送られずに、アメリカに行こうとしていたんだ。
「馬鹿だろお前。なんで相談しねぇんだよ」
「…かっこつけたかった」
「変なところでかっこつけるな!馬鹿野郎!」
光くんは笑いながら答えた。
もちろん優くんはそんな光に飛びついて軽く拳骨をする。
すこしなみだ目になる光くんと目が合った。
優くんはそんな私達を見て、光くんから離れる。
「希凛…来てくれたんだ」
「ハハ…ごめんなさい、急に」
「いや、ありがとう。」
光くんは私の頭を撫でて笑った。
2階は旅行に行く客や、逆に観光に来た客で溢れ返っていた。
「確か光は…あっ!あいつだ!」
優くんが私と日和ちゃんの手を引きながら、前へ進んでいく。
胸が高鳴る。
何日も顔を合わせなかった、光くんに会える。
人ごみをぬけると、ある椅子に黒髪の黒いヘッドホンをつけた見慣れた人物がそこにいた。
「光!」
優くんが叫ぶと、光くんは目を見開いて、こちらを見た。
そしてヘッドホンを外して立ち上がる。
「な…何で…。夜の便だって…」
「戸部山くん馬鹿だよ。舞さんがおしゃべりだってことしってるでしょ」
日和ちゃんが光くんを見て悲しそうに笑う。
光くんは、誰にも見送られずに、アメリカに行こうとしていたんだ。
「馬鹿だろお前。なんで相談しねぇんだよ」
「…かっこつけたかった」
「変なところでかっこつけるな!馬鹿野郎!」
光くんは笑いながら答えた。
もちろん優くんはそんな光に飛びついて軽く拳骨をする。
すこしなみだ目になる光くんと目が合った。
優くんはそんな私達を見て、光くんから離れる。
「希凛…来てくれたんだ」
「ハハ…ごめんなさい、急に」
「いや、ありがとう。」
光くんは私の頭を撫でて笑った。