虹の向こう






「それで朝、アイロンかけてたら詩歌が来たの。」






なるほど……。






私達は、そう言って歩きながらいつもの下り坂に降りた。









「詩歌には居ないの?」






「居るわけ無いじゃん。」




「またぁー。」






「出来たらいってよね。」







「分かりましたぁ。」





といって敬礼のポーズをとった私は、少し俯いた。







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