【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
《送信完了》の文字が表示されたのを確認して、ポケットにしまった。
そして隣のクラスへ。
「あの〜……夢奈いますか?」
入口付近にいた女の子に話しかける。
「あー、いるよ。夢奈ーっ!!未愛ちゃんが呼んでるよ〜っ」
「はーいっ」
と、夢奈が教室から出てくる。
「未愛、どうしたの?」
「あ、あのさ……実は手紙のことなんだけど……」
「あ、その話か。あんまり人に聞かれたくないから、資料室にでも移動していい?」
私が頷くと、夢奈は資料室に向けて歩き出した。
私もそれに着いていく。
あー……夢奈、落ち込まないかな?
心配だな……