【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
バリバリバリバリ!!!
「キャッ!!!」
再び雷が鳴って、私は思わず西内君に抱きついた。
「あ、ごめ……」
慌てて離れようとしたとき、西内君が私の背中を抑えて、私が離れようとするのを阻止した。
「お前の心も全部、俺のもんになればいいのに」
西内君がボソボソっと何か呟いた。
「え?」
ちゃんと聞き取れず、聞き返す。
「何でもねぇーよ」
と、抱きしめる力を緩めた。
しばらくそうしているうちに、段々と晴れてきて星空が見れるようになった。