【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
「うわぁ〜……星空だぁ……」
すごく綺麗な星空を見上げる。
「綺麗だね、西内君っ!!」
「あぁ」
西内君が優しく笑う。
その横顔は月の光に照らされてすごくカッコよく見える。
「西内君、今日は色々とありがとう!!」
と、西内君の方を見たとき。
ちゅっ───
一瞬だけ、唇に何かが触れた。
目に映ったのは西内君のドアップで、キスされたんだと気がつく。
私はあまりにもビックリして、その場に立ち尽くす。
「に、西内く……」
「帰るぞ」
恥ずかしそうにそう言って西内君は、さきさき歩いていった。