【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
すると、夢奈が私のクラスへ入ってきた。
私を見つけると、ズカズカと私の方へ歩いてくる。
「……ちょっと、あんた未愛に何の用?」
妃奈ちゃんが警戒するように夢奈を睨む。
「…………ごめんなさいッ!!!」
夢奈が深く頭を下げる。
私と妃奈ちゃんは目を点にする。
「私……どうかしてた……勝手に未愛に嫉妬して……っ、しかも危ないことを……さっき関本君に言われて目が醒めたの……」
「夢奈……」
「ほんとにごめんね………」
夢奈は目に涙を溜めている。
「ううん、わかってくれたならそれでいいの……」
「私……これからも関本君に振り向いてもらえるまでアタックする!!」
そう言った夢奈の目はキラキラ輝いていた。
「私、応援するから!!」
それから私たちは握手を交わした。