【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
───放課後。
私はいつも通り、西内君と図書室で勉強しながら今日のことを話した。
「……未愛、殺されかけたのか!?」
「う、うん……で、でも関本君が助けてくれたんだ」
関本君がいなかったら今頃私は……
……なんて想像したら怖い。
「ごめんな……」
西内君が悔しそうに言う。
「何で西内君が謝るの…??」
「……未愛の彼氏なのに助けてやれなくて……情けないな」
西内君……
「未愛はやっぱり俺じゃ無理だな…付き合ってること隠さなきゃいけねぇーから堂々と助けにいけないし……お前には関本が合ってるのかもな」
こんな弱音を吐く西内君を見るのは初めてだった。
「……私、ね。関本君の告白断ってきたの」
「は……!?」
ビックリした顔で私を見る。
私、好きな人いるもん。
西内君は気づかないだろうな……
私が西内君を好きってことに。