【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
柔らかい……
と、思っていると西内君がいきなり目を開いた。
「ひぇっ!?」
突然のことに驚いて、慌てて手を引っ込める。
「……お前、何してんの」
「あ、あの……それは〜………」
西内君の冷たい声に、口ごもる。
「………まぁ、いい。話って何」
あ、そーだ。
私は西内君にお願いをしにきたんだった!!
「あの……勉強を教えて欲しいの!!」
「……………」
私のお願いに西内君は目を細めた。
「あの、実は私、数学Ⅰが苦手で……赤点ギリギリだから……頭のいい西内君に教えて欲しいなって……」
に、西内君、顔が怖い……。
怒ってる……?