【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
「む、無理なら良いんだよっ!!でも出来ればお願いしたいの……」
私は頭を下げる。
「………………」
に、西内君……無反応…ですか。
「お前さ」
西内君が口を開く。
「は、はい!!」
「………何で俺に頼むわけ?」
え……
「だって西内君、頭いいから……」
「そうじゃない。お前は俺が怖くねぇーのかってこと」
あ……そういうことか……
「うーん……怖くない、かな。西内君、本当はいい人なんじゃないかなって思ってる」
私は笑顔で言った。
全く怖くないって言ったら嘘になるけど……でもみんなが怖がってるほど、怖いとは思わない。
「ふぅーん……わかった。毎日放課後、ここで教えてやるよ」
西内君から出た言葉は……衝撃的だった。
無表情の西内君が何考えてるのか全くわからない。