【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
「あ……でも先に西内君と別れなきゃ……」
今付き合ったら、二股になっちゃう。
「西内と付き合ってたんだ?」
「うん……カタチだけだけどね……」
あれはただ単に西内君が私をからかって付き合うことになっただけで……
西内君は私に恋愛感情なんてない。
カタチだけの恋人だった。
「今からまた図書室行くんだろ?なら、今から行って俺の目の前で別れろ」
「う、うん……」
これは西内君のため…仕方ないよ。
そして私と九条君は図書室へ。
「んじゃ俺は隠れて見とくから、別れてきて」
私は渋々頷き、図書室のドアノブへ手を掛けた。