【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
「………は?」
西内君は呆然とした顔で私を見る。
「わ、私……実は好きな人がいて……今日その人に告白されたから……付き合いたいなって……」
私の口からは嘘ばかりが吐き出される。
「もう……この関係に疲れた。いちいち隠すために警戒しなきゃいけないし」
あえて、冷たい口調で言う。
「もう……この関係は終わりにしよ」
西内君にそう言い放つと、私は図書室を出ようする。
「おい……っ、未愛!!!」
バタン───
私を呼ぶ声が聞こえたけど、無視して図書室を出た。