【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
キミが、恋しいんです
九条君と付き合い始めて2週間。
九条君の束縛はだんだんと激しくなり、私はもう精神的にボロボロだった。
「ねぇ、未愛。」
ある休み時間、妃奈ちゃんがそんな私に話しかけてきた。
「何で……九条と付き合ったの?」
妃奈ちゃんは今さらそんなことを聞いてきた。
「九条と未愛が付き合い始めたころは、未愛が西内から心変わりしただけかな?って見てたんだけど………最近の未愛見てたらそうじゃなさそうだなって」
妃奈ちゃんは私の異変に気づいていた。
「未愛、最近すごく痩せたし、しかもボーっとしてることが多い。それってやっぱり無理してるってことじゃないの?」
確かに……最近、5キロは痩せた。
まともにご飯食べてないもん。
しかも頭はボーっとして働かない。
「それに、未愛……ずっと西内のこと見てるよね?本当は、西内が好きなんじゃないの…?」
妃奈ちゃんは、私の心の中をほとんど読み取っていた。