【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
「未愛、何頼む?」
メニューを見ながら西内君が問いかけてくる。
「私はミートドリア!」
私は即答した。
「決めんの早いな」
「うん、だってここのミートドリア美味しんだもんっ!」
あーっ、早く食べたいな~……
「……じゃ、俺もそれにする」
西内君はそう言って店員さんを呼ぶボタンを押した。
すると、すぐに店員さんは来た。
ツインテールの可愛いらしい高校生ぐらいの店員さんだ。
「ご注文をお聞きします……って颯太!」
「あ……麗奈(れな)……。」
女の子の顔を見た西内君は顔をしかめた。
ん?西内君の知り合いかな?
西内君のこと呼び捨てしてるしね。
「あれ、もしかして颯太の彼女さん?」
女の子はふわっと私に微笑みかけた。
「は、はい……」
か……可愛い…っ!!
女の私でも惚れちゃいそうだよ!
「私、颯太の幼なじみの倉川麗奈(くらかわれな)です。ちなみに同い年!よろしくね!」
「えっと、新垣未愛です!!」
お、同い年なのに動揺しすぎて敬語使っちゃった!
てか、西内君にこんな可愛い幼なじみがいたなんて!