【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
「―――んじゃ、また月曜日な」
「うん、今日はありがとう」
やっぱり二人でいると時間は短くて、もう私の家に到着してしまった。
「また、どっか行こうな」
「うん!絶対行こうね」
私は小指を西内君に差し出す。
「約束だよ」
西内君は私の小指に自分の小指を絡めた。
「ゆびきりげんまん、嘘ついたら……」
子どもみたいだけど約束をした。
「じゃ、帰るわ」
と、歩き出す西内君。
その背中が何だか愛おしくなって、
「西内君、好き」
私は後ろから抱き着いた。
西内くんは一瞬驚いた表情をして、笑顔になった。
「可愛すぎんだよ、バーカ」
そう言って私にキスをした。
「じゃあな」
「うん、ばいばい」
こうして、私と西内君の初デートは幕を閉じた。