【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。




スーパーまでこんなに遠く感じるものだったっけ?
時間的には10分ぐらいしか経ってないのに、もう30分ぐらい歩いてる感じがする。


西内君と過ごす10分と一人で過ごす10分ってこんなにも違うんだと実感する。



「あ、未愛!」


あまり聞き慣れない声で呼ばれる。
振り返るとそこには、


「あ、麗奈ちゃん」


麗奈ちゃんがいた。


「どこか行く途中?」


「うん、おつかい頼まれてスーパーに行くの」


麗奈ちゃんは相変わらず可愛くて、今日はツインテールの髪をふわっと巻いている。


「お、奇遇だね!私もおつかいでスーパー行くの!」


「ほんとに!?」


「うん、だから一緒に行こー♪」


麗奈ちゃんが私に笑顔を向ける。


「うん!」


私も笑顔で頷いた。

< 267 / 369 >

この作品をシェア

pagetop