【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
「そーいや、未愛って何買いにきたの?」
「えっとー…お醤油!麗奈ちゃんは?」
「私は牛乳!じゃ、また入り口で待ち合わせしよ!」
「うん、そうだね!んじゃまた後でね」
麗奈ちゃんとわかれ、調味料のコーナーへ向かう。
麗奈ちゃん、今日話してみたらすごくいい子だったなぁ……。
西内君の小さい頃の話も聞けたし、なんだか幸せ。
スキップ混じりの足取りで調味料のコーナーへ着くと、お醤油を手に取りレジへ。
会計を済ませて入り口へ行くと、もう麗奈ちゃんはいた。
「ごめん!待たせちゃって」
「いや、牛乳のコーナー近いからすぐ済んだだけだよ」
麗奈ちゃん、やっぱり優しいな。
「じゃ、帰ろうか」
「うん!」
麗奈ちゃんとスーパーを出て家の方向へ歩き出す。
「あ、そうだ」
麗奈ちゃんが何かを思い出した様子。
「あのさ、よかったらメアド交換しない?未愛ともっと仲良くなりたいからさ!」
「うん!いいよ!私も麗奈ちゃんともっと仲良くなりたいし!」
私はポケットからケータイを取り出した。