【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
ええいっ!
もう開いちゃえっ!!!
私は添付ファイルを目をつぶって開いた。
そして、ゆっくりと目を開く。
「……っ!?」
私の目に映ったのは……
「何……これ……っ」
西内君が知らない女の子と深いキスをしている様子だった。
西内君はカメラの方に背中を向けていて、顔は少ししか見えないけど明らかに背格好が西内君だ。
私の頬に不意に一筋の涙が伝った。
「こんなの……っ」
こんなの……信じたくないよ…っ
どんどん目から涙が溢れてきて止まらない。
すると、また麗奈ちゃんからメールがきた。
《未愛、大丈夫?
多分、颯太は飢えてたんだと思うよ。
女の子なら誰でもよかったのかもね》
『女の子なら誰でもよかった』
麗奈ちゃんの文章が心に突き刺さる。
じゃあ……私じゃなくても良かったってこと?
私と付き合ったのは……ただのお遊びだったの?