【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。




『……よしっ!今度の日曜日、気晴らしにショッピングでも行こうか』


妃奈ちゃんが明るい口調で言った。


「妃奈ちゃん……」


『西内が遊びに誘わないんなら、私が未愛と夏休みいっぱい思い出作っちゃうもんね~っ!』


「ありがとう…!妃奈ちゃんっ」


妃奈ちゃんはやっぱり私の親友!
あーあ、今会ってたら絶対ハグしたのになぁ~



『あそこのショッピングセンターでいい?あそこにある服屋さんに欲しい服が売っててさ~』


「うん、いいよ!」


ふふ、何だかすごく楽しみ!


『んじゃ、明日の昼の1時に○○の改札口に集合ね!』


「わかった!」


『んじゃ今からご飯だから切るね』


「はーいっ!」


電話を切ると私の心は少し軽くなっていた。



よく考えたら、妃奈ちゃんと買い物って久しぶり。
1学期は放課後ずっと勉強してたもん。
あんまり遊ぶ暇がなかった。


「早く妃奈ちゃんに会いたいな♪」


私は鼻歌混じりに服を選び始めた。



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