【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。




『○番ホームに電車が参ります―――』


そのとき、アナウンスが鳴り、私たちが待っていたホームに電車がやってきた。


「……とりあえず、乗ろう」


立ち尽くす私に妃奈ちゃんが言った。


「うん……。」


状況が理解できないまま、電車に乗り込む。


「…………」


「…………」


座席に座ると、私と妃奈ちゃんには沈黙が漂った。


なんで……西内君こんなときに私の目の前に現れるの?
そんなことするなら……私をフッてよ。
私からはフる勇気なんてない……。
もしかして誤解かもしれないって思っちゃうんだもん。
でも、確認するのが怖い。


もう……どうしたらいいかわかんないよ……っ
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