【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。




「美味し~いっ!やっぱりあそこのクレープは美味しいね!」


ショッピングセンターを出た私たちは、近くの公園のベンチでクレープを食べていた。


「妃奈ちゃん、ありがとう!奢ってくれて!」


「…………」


「……妃奈ちゃん?」


妃奈ちゃんは黙り込んだまま。言葉を発さない。



「………ねぇ」


妃奈ちゃんがゆっくり、口を開いた。


「ん?」


「今日、行くときに見た西内……ほんとに西内だったのかな」


「え……?」


「なんか、さっき見た西内と雰囲気が違うっていうかなんて言うか……」


妃奈ちゃん……何を言ってるんだろう?
確かにホームで見たのは……西内君だよ?
< 294 / 369 >

この作品をシェア

pagetop