【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
love*9
真実が、知りたいんです
「ど、どういうこと……!?」
「昨日……あれから颯太の部屋に乗り込んだの。そしたら颯太が無理やり押し倒してきて……」
「………っ!」
そんな……そんなの……
「……そして、『もう一度やり直そう』って言ってくれたの」
「やり直す……?」
「実はね、私と颯太は中学のとき付き合ってたの」
麗奈ちゃんから吐き出された言葉は、信じられないものだった。
「颯太は……今も私のことが好きなの」
「う……そ……っ」
少し勝ち誇ったように笑う麗奈ちゃん。
「色んな女とキスしたりしてきたけど、やっぱり私が1番なんだってさ」
麗奈ちゃん……もしかして私に優しくしたのは嘘だったの?
「もう、颯太のことは諦めてくれない?」
「へ……?」
「未愛がいくら颯太を想っても、颯太は未愛を想わない」
そう言い放った麗奈ちゃんの目は、とても冷たかった。