【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。
―――始業式を終え。
「んじゃ、また明日ね~」
「ばいばーい」
担任の話を少し聞いて、解散となり、妃奈ちゃんに手を振った。
「……未愛」
西内君がカバンを持って私の席へやってくる。
「行くぞ」
西内君と横に並んで図書室に向かう。
……この緊張感、なんだか久々だなぁ。
最初は、西内君に自分から教えてって言ったくせに緊張して……。
毎回、図書室の前で深呼吸してた気がする。